8ポートRS232変換ボードを作ってみた

8ポートのRS232 to USBの変換ボードを作ってみたので紹介

仕様#

  • 8ポートRS232(RJ45、いわゆるCisco配列)
  • USB-C(USB2.0)搭載、バスパワー駆動
  • 通信インジケーター付き

回路図#

レポジトリ#

基板のKicadデータはGithubにて公開しています。 https://github.com/aki32585/CH348Q-8Port-RS232

経緯とか#

自作のシリアルコンソールサーバーを作るために開発したボードです。コンソールサーバーは中古相場でも比較的値段が高く、中々手を出すには難しい金額です。そこで自作のコンソールサーバーを作るべく基板を起こしました。
要件として、Win\Linuxで動作すること、USBバスパワーのみで動作すること、そして何より安価に製作出来ることを設定しました。また、コネクタにはネットワーク機器では一般的なRJ45を使用し、配列はCisco互換としています。

使用部品#

USB-UART変換にはWCH製CH348Qを使用しています。ワンチップで8ポート分のUARTを喋る事ができ、周辺部品も水晶発振子とパスコン、抵抗のみです。なおかつ1個約6$と、比較的安価です。安定と信頼のFTDI製チップを使いたいとは思いますが、初回の試作ということもあり、中華チップを採用しました。WCHというとCH32Vマイコンシリーズが有名ですが、互換品マイコンや格安CiscoケーブルにCH340が使われている事も多く、比較的見かけるメーカーかもしれません。 UART-RS232にはSP3232という、MAX3232の互換品を8ポート分(2回路入 * 4)用意しました。
RJ45は8ポートがまとまったタイプをLCSCで見つけ使用しています。
その他電源や入出力周りですが、電源はUSB-Cから5Vをレギュレーターにて降圧、USBの保護としてUSBスイッチICであるCH217K、サージ対策のCH412Kを使用しました。こう見るとWCH製のチップが多いですね。
CH217Kは個人的にお気に入りのUSBスイッチICです。過電流保護やENピンによるON/OFFに対応しており、安価で秋月電子にも取り扱いがあるため入手性も良いです。

接続#

メーカーよりドライバをインストールし、接続すると以下のように8ポート分のCOMデバイスとして認識されます。

今後など#

実際にデバイスと接続し、動作することは確認出来た為、自作シリアルコンソールサーバ完成に向けて、サーバー側ソフトウェアの構築へ入りたいと考えています。また、FTDIチップ版も作成したいですが、FTDIは4ポート対応が最大のようで、8ポート搭載するには別途USBハブICを載せる必要が発生するため、先になりそうです。

NT京都2026に出展しました#

3/21にNT京都へ仲間と参加しました。その中で私の製作した今回の変換ボードと「モバイルバッテリーのスリープを防止する基板」を出展しました。比較的ニッチな需要を満たす基板でしたが、興味を持っていただけ、大変感謝しております。当日ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。

Proxmox環境でHPEサーバーのファンが高回転にて回り続ける問題メモ

経緯#

昨年、某オークションサイトにてHPE DL20 Gen10を落札。Proxmox導入を行ったが、ファンが高回転で回り続ける問題が発生した。Proxmox forumにてHPEサーバーのファン問題を何件か見かけ、解決策等も判明したが、日本語としての情報が無かった為、メモとして記述。
手持ちのDL20 Gen10で確認していますが、他HPEサーバーでも当てはまると推測されます。ただ、他機種を持ち合わせていないため、情報ありましたらご連絡ください。

原因と解決策#

サーバーに搭載されているハードウェアの温度情報はサーバー本体(iLO等)で取得されていますが、一部の温度情報は本体側から取得出来ないため、OS側にエージェントのインストールが必要です。温度情報が取得出来ない場合、おそらくフェイルセーフ的な観点から、ファンを高回転で回しサーバーを冷却しようと動作します。

エージェントのインストール#

前述した通り、iLO等で取得出来ないデータをサーバー本体側に送信するため、Agentless Management Service(amsd)を導入します。

amsdについて#

HPEサポートによると Agentless Management Service(amsd)は、Integrated Lights Out 6(iLO 6)内蔵ヘルスおよびアラートのサポートを提供します。HPE Agentless Management Service(AMS)は、OS固有の情報を提供します。AMSではiLOを介したアラートが可能なため、OSコンポーネントとイベントが管理プロセッサーに送信され、プラットフォームイベントがホストに送信されます。

と説明されています。

amsdのインストール#

Proxmox向けパッケージは用意されていない為、Debian向けパッケージを使用する方法を紹介します。PVEとDebianの関係は以下のサイトをご参考ください。Proxmox VEのライフサイクルについて
現在のメジャーバージョンであるPVE 9.xはDebian 13 (Trixie)をベースとしていますが、HPEでは1バージョン前のBookworm向けパッケージまでのみ提供されているようです。そのため、Bookworm向けレポジトリを登録する必要があります。現状、PVE9.1.9にBookwormレポジトリを登録し、インストールしていますが、問題なく動作はしています。何かアップデートがあれば追記出来ればと思います。

GPG鍵の登録

curl https://downloads.linux.hpe.com/SDR/hpPublicKey2048_key1.pub | gpg --dearmor | tee -a /usr/share/keyrings/hpePublicKey.gpg > /dev/null
curl https://downloads.linux.hpe.com/SDR/hpePublicKey2048_key1.pub | gpg --dearmor | tee -a /usr/share/keyrings/hpePublicKey.gpg > /dev/null
curl https://downloads.linux.hpe.com/SDR/hpePublicKey2048_key2.pub | gpg --dearmor | tee -a /usr/share/keyrings/hpePublicKey.gpg > /dev/null

aptレポジトリの登録

echo "deb [signed-by=/usr/share/keyrings/hpePublicKey.gpg] https://downloads.linux.hpe.com/SDR/repo/mcp/ bookworm/current non-free" > /etc/apt/sources.list.d/hpe.list

amsdインストール